スティーヴ・ヒレッジ 商品

スティーヴ・ヒレッジ レインボウ・ドーム・ミュージック(紙ジャケット仕様)

 これはアンビエントという音楽ジャンルの歴史上、重要となる一枚です。 ブライアン・イーノがFripp&Eno、Cluster&Enoと言うコラボレーション、そして病室でステレオの音量を上げられなかったというエピソードからアンビエント・ミュージックを発案して提唱したのが1975年頃。このときはまだ、アンビエント・ミュージックは実験音楽だったのです。 その4年後に発売されたこの盤は、実験音楽ではありません。あくまでも聴き手に快適な時間を約束する、トリップミュージックなのです。しかしアンビエント・ミュージックで一番売れたのがThe Penguin Cafe Orchestraと言われていたぐらいですから、アンビエント=トリップ、チルアウトと捉えることは、当時では全くなされていなかったのです。だからこの一枚はただのキワモノ扱いだったのです。 もちろん全く前例がなかったわけではありません。ドイツではシンセサイザーを使った長尺の疑似トリップ・ミュージックが幾つかリリースされていました。特にTangerine Dreamを中心とする一派です。しかし彼らはゴシック的な、様式美的な、あるいはよりポップな方向性を好み、そちらへと向かっていきます。 Steve Hillageがどうやってこの音を着想したのかはよく分かりません。ただ、ドラッグ・カルチャーの近辺にいたのですから、そちら方面から思いついたのであろうことは予想できます。彼の他のソロ作品も「宇宙ギター」などと呼ばれるスペイシーなトリップ・ミュージックを展開していますから。 この一枚の真の評価がなされたのは発売から10年後。The KLFやThe Orbが「チルアウト」という概念を提唱し、アンビエント・ハウス/テクノと言うジャンルを作り上げたときです。このとき、アンビエントとドラッグ・カルチャーが結び付き、トリップ、チルアウトすると言うことが一般に広がったのです。そうなって初めて、この一枚が先駆者として再発見され、より「正当な」評価を受けることになったのでした。この経緯はManuel GottschingのE2-E4を想起させます。これもダンスカルチャーの中で「再発見」された一枚でした。 Steve Hillageもセカンド・サマー・オブ・ラヴと呼ばれる一連のムーブメントへ敏感に反応。完全なダンスプロジェクトSystem7を立ち上げて、積極的にダンスミュージックをつくって行きます。これも彼のドラッグ/ダンス・カルチャーへの理解がなせる技でしょう。 しかしこの快適な音楽の前に、グダグダと口上を述べ立てるのは無意味。ただただ聴いて、気持ち良くなってください。これはそのための音楽なのですから。 レインボウ・ドーム・ミュージック(紙ジャケット仕様) 関連情報

スティーヴ・ヒレッジ フィッシュ・ライジング(紙ジャケット仕様)

なぜかSteve Hillageのアルバムの中で一番好きです。ココで見つけて即購入。このアルバムだけ探せないで20年が経ってしまいました。水のポコポコとなる川からピチっと魚が吊り上げられる感じが良く出てて、これ聞いてると夏でも涼しいテムズの上流を思い出します。 フィッシュ・ライジング(紙ジャケット仕様) 関連情報

スティーヴ・ヒレッジ フォー・トゥ・ネクスト/アンド・ノット・オア(紙ジャケット仕様)

82年発表の8作目。現在までのところまではソロ名義としては最後となっている作品。全てをヒレッジとミケット・ジロティの二人で完成させており、いわば本作での作業 (と合わせて前作のアンビエント作) が次作にあたる システム7の布石になったと見る事も可能かもしれない。本作にはアナログ時代の初回プレスに『And Not Or』というインスト曲を収録したポーナス・アルバムが付属していたが、現在のCDには合わせて収録してある。本編は久々に全編歌もの中心でコンパクトなものばかり。結果として前作とは対極的になったが、スペーシーで憂いを帯びたメロディアスな作風は彼の作品の中でも極上。以降の彼はシステム7としてその肉声を封印してしまうわけたが、そういった決心とやり納めのような集中力と開放感を感じさせる作品である。ヒレッジは後にトニー・バンクスの『バンクステートメント』をプロデュースすることになるが、ここでの楽曲はメロディ、リズムの処理などを含めてトニー作であるその楽曲と肉迫している。どの曲もヒレッジらしいものばかりだが、時代に呼応したニュー・ウェイヴ的な雰囲気がとにかく素晴しい。新鮮かつ斬新な仕上がりだと思う。また『And Not Or』の曲はこの時点でハウスの手法が提示されており歴史的な意味合いにおいても重要。2.のテクノ/ニュー・ウェイヴっぽい仕上がりの曲はどことなくトッド・ラングレンを彷佛とさせる名曲。おそらく多くの音楽ファン、そしてヒレッジのファンをも驚かせる独特の質感を持ったポップ・アルバムの名盤。最高傑作かもしれない。 フォー・トゥ・ネクスト/アンド・ノット・オア(紙ジャケット仕様) 関連情報

スティーヴ・ヒレッジ バンコ・ライヴ1980 [DVD]

イタリアを代表するプログレバンドBANCOの80年のライブ。80年という、バンコがポップ化しプログレから離れつつあった微妙な時期なのが残念。ライブアルバム「CAPOLINEA」を映像付きで見てる感じ。大ファンなので、動く彼らを見られるだけで嬉しいが、「よりによってどうしてこの年代なの?どうせなら、もっと他の年のを見たかった」と思わずにはいられない。パーカッション奏者をゲストに迎え、ファンキーでディスコティックな演奏を展開。前座だろうか?サーカスらしきものがバンコの演奏の前にあるのだが、誰も興味がないであろうそのサーカスの映像をやたらとプレイバックしてバンコの演奏に重ねるという変な演出が多々ある。意図がわからない。「DI TERRA」は原曲がオーケストラとの競演なので、その分キーボードが頑張ったり、ロドルフォがトランペットを吹きカバー。最後のジャンニ・ノチェンツィのピアノソロがカッコよすぎる!こんなイケメンが、こんな美しく感動的なピアノを弾くなんて…惚れてしまいます!「GROFANO ROSSO」はキーボードやギターの見せ場が増える。「E MI VIENE DA PENSARE」は美しい歌声が胸を揺さぶる。この曲だけなぜかツインキーボードが交代し、兄がピアノ、弟がシンセ。ロドルフォはギターを置いてホルンを吹く。「RIP」はカポリネアと同じ、後半の叙情部をカットしたポップなアレンジが残念だが、それでもやはり名曲。「INTERNO CITTA」はダンサーのパファーマンスが映り、演奏はほとんど映らない。最後はドラムソロに。「CAPOLINEA」はメンバー紹介し、各人がソロを展開。「IL RAGNO」はノリノリだが、少しジャコモの歌が調子悪そう。「NON MI ROMPETE」はアコギの早弾きが熱い。「CIRCOBANDA」は客席にサーカスの人たちが高下駄で登場、そっちばかり映される。 バンコ・ライヴ1980 [DVD] 関連情報

スティーヴ・ヒレッジ ジャーマニー 77 [DVD]

題名どおりですが、1977年のドイツでのライブです。曲は「Fish Rising」、「L」からのものが中心で、ミケット・ジラウディの顔も見えます。他にも1979年のイギリスでのライブDVDが発売されているようですが、私は、Lunar Musick Suiteが入っているので、こちらを買いました。曲は以下のとおりです。ボーナスとして最近のインタビューが付いてます。メンバーの力量に不満は残るものの、動くヒレッジくんが見られる時代がくるとは、全く考えてなかったということで満点です。1.Salmon Song2.Hurdy Gurdy Glissando3.Hurdy Gurdy Man4.Solar Musick Suite5.Lunar Musick Suite6.Meditation of the Dragon7.It's All Too Much8.Aftaglid9.Electrick Gypsies10.Not Fade Away ジャーマニー 77 [DVD] 関連情報




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