政治って何だ! ? - いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ - (ワニブックスPLUS新書)
本書は、まずウェーバーの政治概念を定義して、国家のような政治団体の指導と指導への影響を与える行為を指すとしています。佐藤さんと石川さんは小沢事件や鈴木宗男疑惑事件を通して、広義の政治に於いて必須の諸条件を提起しています。それは、人間力だけではなく、自身を危機に於いて支えてくれるネットワークの存在、そのサポート理由となる集団的無意識の理論的な解明、時代の節目には国策捜査が行われることを佐藤さんが悟ったという様な体系知、危機の中でも、何事もないかのように淡淡とやるべきことをしていく強い生き方などです。主要な要素は、中間団体の形成力の有無であり、石川さんの後援会の頑張り具合を事例に佐藤さんは、最重要なものとして挙げています。佐藤さん:それがどうして頑張っているかといったら、石川さんという議員に対し、その社会党闘士だったりした彼らは、石川さんのことは細部までよく知らないと思いますが、手を差し伸べたのは、そこにかつて彼らが勉強したマルクス主義があるからです。「国家権力の本質は暴力だ。」あるいは「石川という人間の行動を見ていて、自分たちのためになっている政治家だな」と。石川さんの人間性を、いままでの社会党という党派性の発想が消えた所において、マルクス主義的に捉えることによって、彼らが虚心坦懐に見たとき、石川さんの理想の中にXが浮かぶ訳です。だから、個人的に得する訳ではないけれど、 「石川をサポートしないと社会が駄目になる」となるのです。(中略)そういうネットワークを作り上げる力があるかどうかっていうことが、政治家の力として極めて重要です。それは人間力だけじゃ駄目なのです。なぜ彼らがサポートしてくれるのかを解明するのは、結構理論的な作業で、集合的無意識がどうして形成されてくるかを考える必要があります。(pp.279-280)佐藤さんは、ここではこれまでより前進して、単に中間団体の存在の必要性を唱えるだけではなく、党派の枠を超えて、人間性だけでなく、その社会性への支持を取り付けられる様な政策、行動が、真に有力なネットワークを形成する不可欠の力でもある点を解明しています。佐藤さん自身が、右派左派の党派性を超えて、キリストや創価の枠にもとらわれず、広範な支持を受けるのは、そのようなネットワーク形成を促す彼の社会的意義あるご活動自体が、政治的な力でもあるからです。本書は、全ての佐藤ファンの必読書です! 政治って何だ! ? - いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ - (ワニブックスPLUS新書) 関連情報
小沢革命とは、何ぞや? それは、「選挙で選ばれた国民の代表者であるところの政治家(国家議員。そして議員たちから選ばれた内閣=政府執行部)に、本当の権力が移動すること」である。だから、選挙では「選挙区の一番山間部の奥地の集落」からまわり、「お爺さん、お婆さんたちの声なき声を、握手したり、直接会うことで、皮膚感覚でつかまえていく」ことで、「国民の生活が一番。政治とは生活である」という言葉の重みを体得させていくことが、最重要視されるのである。 しかし、「官僚は国民を無知蒙昧な有象無象と見なしている。もちろん狡猾な官僚は、そんなそぶりは見せずに『全体の奉仕者』というような顔をしているが、腹の中では、普通の国民を『お前たちは手足だ。われわれが頭脳なのだから、手足は余計なことを考えずに、一生懸命働いて税金を差し出せ』と考えている。そして有象無象の国民から選ばれた国会議員は、無知蒙昧のエキスのようなもので、こんな連中の言うことをまともに聞く必要はないと思っている」。 故に、「わが日本では、(…)国民の選挙によって選ばれた『民主党連立政権による政府』と明治憲法体制下からの連続性が強い『霞ヶ関官僚による政府』という『目に見えない2つの政府が激しい権力闘争を展開している』のである」。 では、権力闘争の内実をどう見たらよいのか? 佐藤氏は冒頭で、「副島氏は、共謀理論に基づき、官僚・政治家・財界人・アメリカの特定の有力者の自覚的な連携によってこの権力闘争が展開されていると考えるのに対して、私はそれぞれの利害関係者の集合的無意識を重視する。特にアメリカに関しては、実際の米国政府の動きよりも、日本の外務官僚や、日米安保利権屋が、実際には存在していない『アメリカの意向』を煽動し、情報操作を行っているという点を重視する」と述べている。 確かに、誰か悪い奴がいて、そいつを倒せば問題は解決されるとナイーブに考えるよりも、集合的無意識や存在によって規定される意識が綯交ぜになりながら、自他に対して土石流のごとく襲い掛かってくるイメージの方が、実生活と齟齬がない。ソロバン勘定や嫉妬の嵐を無視して、閑居して正義に逃げて腹を立てても仕方がない。 後半で佐藤氏が、 「アメリカはドルというブランドで世界を騙して、世界中のお金をかき集めてきました。そして、アメリカは今や米国債やその他の金融債などを売り続けることで、国家だけでなく、国民全体が繁栄を享受するというやり方になっています。この構造を維持するためには、なんでもやるのだという感じです」 「小沢一郎を守ることによって、たとえ一時、経済が苦しい状況になっても、なんとか持ちこたえることができると私は思っています。もし、ここで小沢一郎が敗れれば、どーんと二重底が抜けて、恐らく国民の6000万人から7000万人がその底のほうに落ちて、永遠に這い上がれないという状況が私には見えます。その人たちには、この本の読者も読書人階級として入っています。自分たちが今、立っている底が落ちて、とんでもない地下室の奥に落ちてしまうかどうかがかかっているのです。そこに落ちたら、もう這い上がれないのです」と述べるに至っては、一隅を照らすためにコツコツと頑張るしかないと改めて奮起させられた。 是非一読されたし。 小沢革命政権で日本を救え 関連情報
タイトルと内容は個人的には少し違っているように思う。共に臭い飯を食った同士が検察の問題点や国策捜査の現場を語る、対談集と言ったところだろうか。石川氏にICレコーダーを持参しての任意取り調べに臨むようにアドバイスしたのが佐藤氏であり、その後、そこから暴かれた検察の捏造。両氏とも「階段」あるいは次の大者逮捕への踏み台になった事実を淡々と語っている。いくつか備忘録として電力王(東電の前身の会社、電力国営化を阻止 評者注)、松永安左エ門は、野村証券の奥村綱雄氏がが社長就任のあいさつに来た時に、「人間は、浪人、闘病、投獄の「三つの節」を通らないくては一人前ではない。君はその一つも経験していないだろう」と諭したという。by 石川氏不愉快な取り調べの時には「ウンコの話」でもしておけばよかったと今思う(想定外の話をする)。そして、パンツ代えても良いですか?とか検事さん、私のチンコ見ます?とかby 佐藤氏まだまだ、検察はまともな組織に思えるんです。by 佐藤氏 (外務省と比べると)老婆心ながら、これから捕まるかもしれない読者の皆さんに申し上げますと、もし不当逮捕されたとしても、自殺と「完全黙秘」は絶対にしてはいけません。それこそ「死人に口なし」だから。by 佐藤氏政治って結局は利害関係の調整ですから、一定程度の条件で相手に呑んでもらう時に最高の暴力っていうのは、軍隊、警察、検察。。。。こういう権力を握っているから、利害の調整も出来るということですね。(佐藤氏のロシアでの経験をうけて) by 石川氏 小沢一郎はなぜ裁かれたか―日本を蝕む司法と政治の暴走 関連情報
気の優しいおじいさんが歌う、ほのぼのとしたアルバム。ムーンライダースのメンバーのアレンジもかなりすばらしい。小沢氏の声の質感は『まさにサンタクロース』のそれ。子供に夢を与える使命をもったメッセンジャーといった風情。ペーソス&ノスタルジックな響きに満ちた日本人が忘れてしまった何かがここにある。10点中8点 夢は今もめぐりて~小沢昭一がうたう童謡 関連情報
値段のわりには出来は良いと思いますよ。人によってはそれ以上かも知れません。 なぜか?それは、うたい文句通り全ヒロインにぶっかけることが可能です。システムは「”水着で風呂に入ってはいけない”と、話術で相手を論破する!(ということになっている)」というものです。んで、論破できればお風呂に誘ってぶっかけ。(メインヒロインはエピローグまで不可)というもので、慣れてしまえば全く難しくないです。 でも、ストーリーは「水着で風呂に入らないように説得しろ!」という筋書きぐらいで皆無ですから。(何故か、メインヒロインのエピローグで前触れもなく告白される) あと、中出し出来るのはメインヒロインの4人だけなので注意して下さい。 私立温泉学園~スク水でお風呂に入っちゃダメですか?~ 関連情報