一作目なんかのしっとりした感じとは少し違いますね。 自分としては、「さあ、聴くぞ。」とゆー気構えなしに聴けるトコロが良いと思います。あっけない感じもあったりするけど、それがノラ・ジョーンズの作品としての何かを台無しにしてるとは思わないし、むしろ好印象です。 でも、ある種のカッコよさとかムードとかを求める人には向かないかもなぁ。 ノット・トゥ・レイト 関連情報
失恋したエリザベスは毎晩カフェに通う。そこでジェレミーのブルーベリーパイを食べながら自分を慰めようとする。それでも失恋から立ち直れないエリザベスは旅に出て…。やはりウォン・カーウァイのセンスは抜群だし、初の全編英語での映画に関わらずカーウァイ独自の雰囲気が濃厚。それは店外からの店内を映したカメラワークからも十分に伝わってくる。スコープサイズでの撮影も効果的で、監督が本作でテーマにしている被写体との「距離」ともうまく合っていた。脇を固める俳優陣も豪華。カーウァイ作品の登場人物はいつも少数で、本作も同様だが、キャストがハリウッド映画でも主役を張れる俳優ばかり。初の英語圏進出にも関わらず、このレベルの俳優を口説き落とせるというのは、カーウァイの実力と知名度の高さを伺わせる。もちろん彼らの演技はすばらしく、それぞれ強い存在感を放つ。レイチェル・ワイズは勝ち気で妖艶なスー・リンを、デイヴィット・ストラザーンは狂気を秘めた静謐な表情でアーニーを好演している。ナタリー・ポートマンも演技の幅を広げていて、新しい顔を見せていたように思う。これまであまり好きではなかったジュード・ロウも「気のいいあんちゃん」というキャラクターが板についていて、好感を持ってしまった。ノラ・ジョーンズの演技も初の映画出演とは思わせない。もともと持ち合わせている透明感、ほどよい存在感がうまく生かされている。あまりヒロインである彼女を前面に押し出さず、その周囲の登場人物を濃厚に描いたことが奏功していたように思う。お洒落でノスタルジックな、アジア人の感性を随所に感じさせる良作だ。 マイ・ブルーベリー・ナイツ [Blu-ray] 関連情報
ted テッド 映画パンフレット 監督 セス・マクファーレン 出演 マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、セス・マカファーレン、ノラ・ジョーンズ
僕は映画館で買いました。観てから買ったのですが、多少本編でわからなかったことがあっても、これを読むと“ああっ、なるほど”と合点のいくことが多く、確認のためにもう1回映画を観たくなること請け合いです(特に「Ted辞典」、良いです)。使われた楽曲の「ソング・リスト」があって作者がわかります。当然、主役や監督のインタビューもあり。読んでいると楽しくて時間を忘れます。 ted テッド 映画パンフレット 監督 セス・マクファーレン 出演 マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、セス・マカファーレン、ノラ・ジョーンズ 関連情報
ディスク1だけのスタンダード・エディション(日本盤にはボートラつき)については多くの人が絶賛しており、私も廉価版ノラ・ジョーンズについて同趣旨のレビューを書いたので、ここでは繰り返さない。ここでは、本エディションだけに含まれるディスク2の素晴らしさについてコメントする。曲目リスト1〜4はオーディオで、曲数は少ないが、ディスク1の曲に劣らぬ傑作ぞろい。自作の曲はない。M1はブラスをバックにしたアメリカ南部の香りがする佳曲。M2はディスク1収録の同名曲の、2002年4月16日・シカゴのハウス・オブ・ブルースでのライヴ録音。デビューの時から、彼女の声、ピアノ、そしてバックのすべてが一流のライヴ活動を行っていたことがわかる。スタジオ録音版との微妙な違いを楽しむのも一興。M3はボブ・ディランのアルバムジョン・ウェズリー・ハーディングのラストを飾る曲のカバー。原曲を尊重しつつも、ノラ節の演奏に昇華しており、M2とのギャップはない。途中でかすかに入るアコーディオンの味わいがよい。M4はピアノの弾き語りによるスロージャズ。そしてディスク2の目玉がカム・アウェイ・ウィズ・ミーのPV。小さな画面サイズで視聴できるのだが、まるで映画マイ・ブルーベリー・ナイツの後半を予告するかのよう。ノラが西部で車を走らせており、出来の良いロード・ムービーの一部を観ている趣がある。このようにディスク2も優れている。ディスク1の録音状態も上記廉価版と差はないから、これから彼女の作品を集めようと思う人は、デビュー作は本作を求めることも考慮すべきだろう。なお、カバー写真がスタンダード・エディションと違うのは、CDケースの上にスタンダード・エディションにはない写真を印刷した紙のケースをかぶせているから。紙のケースをとると、スタンダード・エディションのカバー写真が現れる。 Come Away With Me 関連情報
Live in New Orleans [DVD] [Import]
カメラワークは到底良いと言えない出来で、しかもノラ・ジョーンズ自身も何か喋るわけでなく淡々と歌っているだけなんですが、それでも聴衆が目の前にいて歌っているライブらしい雰囲気がよく出ています。しかも大規模なライブではなくて、小さいライブハウスで客と近い距離で歌っているのがよい。超有名シンガーになった今ではこういうライブはもう見れないかもしれないという意味で貴重なライブシーンでは。収録曲という点では、彼女の持ち歌のうち有名なものはだいたい歌っているのでお買い得感もあり。 Live in New Orleans [DVD] [Import] 関連情報