桐生祥秀 商品

桐生祥秀 「骨ストレッチ」ランニング 心地よく速く走る骨の使い方 (講談社+α新書)

骨ストレッチの効果のほどがいまだによくわかりません。2冊目なんですが、筋トレで体を固くするのはよくないというところだけは共感します。 「骨ストレッチ」ランニング 心地よく速く走る骨の使い方 (講談社+α新書) 関連情報

桐生祥秀 「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書)

2014年初版。甲野善紀氏と、甲野善紀氏の下へ稽古にも通った事のあると言う走りのプロ、松村卓氏との対談本です。甲野氏と世間で言う処の弟子の対談本は何冊か拝読しましたが、気が合うからこそ本の出版にまで至ったのだとは拝察しますが、出版されたものでは何となく盛り上がりの無い本になっている事も有りました。しかし、この本はのっけから好調なリズムと流れがあり、楽しめました。きっと、武術の達人と走りに特化したプロ同士が夫々の達成して来たものが近いレベルに到達しているから楽しめたのかも知れません。虎拉ぎは確かに階段や上りにも有効ですが、私は下りでの安定性を感じています。それと同じ様に、松村氏の尻尾のバランス感覚は新鮮でした。未だ、それ程の期間、実践している訳ではありませんが、飼いや飼いの尻尾の使い方は映像としてしっかり頭に焼き付いています。私達、人と呼ばれる動物にも退化はしていますが、かすかにその名残があります。退化したとは言え現存するわけですから、松村氏が書かれている様に本能的なものと繋がっているとしたら、面白い事だ、と思います。を観ると左右に尻尾を振ったり、本当に嬉しい時は尻尾を回転させて喜びを表現しています。尻尾は感情をも表しますが、バランスを取る上で大切な役割も担っています。動画を観ると、エリマキトカゲは尻尾の先を水面にタッチしながら、舟の櫂の動きの様に左右に振りながら水面を忍者の如く走ります。ウサイン・ボルトの走り方は身体意識の例として良く採り上げられていますが、走りのプロが解説して居るのは初めて読みましたので、大変興味深いものがありました。バトンを持って走る“太鼓でドン”は以前に甲野氏が指導された桐朋高校の高校生の走り方に似ているものを私の場合は感じました。他に甲野氏が手の平返しと呼んでいる遣り方にもこんな応用があるのか、と言った気付きがあり、もっと日常の中で手の平返しが使える処を探してみたくなりました。介護の話もサラリと出て来ますが、カラダの使い方を見失った現代の日本人は介護で簡単に腰を壊してしまいます。私も母が寝たきりになった時、先ず読んだのが甲野氏の弟子の岡田慎一郎氏の本でした。2-3のポイントに気を付けただけで、腰を壊す事も無く、また自力で立てなくなった母を私自身が後傾する事で簡単に立たせる事が出来ました。介護する側もされる側も負担が少なく、母も協力して呉れ、これには本当に助けられました。年齢を重ねて来ると、自分の運動量が不足していると気分転換が出来ない事に気付きます。必死になったり義務感で歩くのでは無く、只歩くだけで心が前向きになって来ます。そうしたカラダのスイッチを知る為に、この様な本を読む事で面白い動きを自分なりに発見することが出来ます。他人の知らない事を知っている、と言うレベルではなく、動物としてのカラダをもう一度見直して見る事で気付かなかった動きが出来る様になるのが楽しいです。自分のカラダを知る事が己の健康に役立つのであればこんなに嬉しい事はありません。特に第七章は他の本に見なかった面白いポイントや技が載っていて、読んで役に立ち、且つ楽しいものがあります。烏口突起の硬化を解す事や昔の甲冑を身に付けると動きの質が上がる、骨から動くと気配を感じさせない等々、ややもすると目に見える筋肉の世界に囚われてしまい勝ちなトレーニングを根本から覆す、「骨」と言う別世界の入り口が見えました。甲野氏やその周りにいらっしゃる方々の本を読むようになって気付いた事があります。昔、書道をしていた時に書は書けても名前を書く段になると書と差がある、と注意された事が有りました。今思い返してみると、小筆を持った途端に左の手の甲に右手が居ついてしまった為に起きたことでした。やはり、これも筆運びは骨なのかも知れません。山岡鉄舟が幼い頃に3年間一の字を書き続ける様に、後の師匠から言われたと言うエピソードもこんな所にポイントがあったのかも知れない等、想像を膨らませています。04.10.2015.追記: 最近、尻尾を意識して歩いています。虎拉ぎとは微妙に違うのですが、歩く速度も早くなり、我乍ら可笑しいと感じるのは、気分が良くなる、正にが散歩して居る時の様に『ご機嫌』状態になる事です。本書にもカラダは連動する事が出てきます。また、人の意識にも影響を及ぼす旨が書かれています。今の私には其処までは分りませんが、感情に影響を与えて居そうだ、と言う事は感じて居ます。自分のトレーニングに採り入れて行きたい処が沢山有りました。04.14.2015.追記: YouTubeで著者お二人の動画が短いものですが3本あり、内二本が竹刀を持っての動画です。04.27.2015.追記: 本書で松村氏の仰っているグリグリマッサージを1-2週間遣って見て、以前深層筋マッサージをしていた事や自己流の骨の際のマッサージをしていた時の感覚を思い出しました。何れも半年程で二重顎が元の状態に戻ったり、カラダが軽く暖かくなった効果が有りました。グリグリマッサージは凝っているところは始めは飛び上がる程痛いですが、何日か行うと解れて来ます。がカラダを隅から隅まで丁寧に嘗め回しているのもこうした効果と必要性を、柔軟なカラダだからこそ感じているのかも知れません。 「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書) 関連情報

桐生祥秀 「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書)

これまでの自分の頭のなかには体を動かす時に意識するのは筋肉というものしかありませんでした。しかし、この本を読んで「骨を動かすという事」が初めて頭のなかに場所を作ることが出来たのが一番大きな変化だと思います。また具体的にどこをどの様に意識すればよいかも書いてあり、これを手がかりに様々な骨を意識して体を動かしていけばいいんだと思いました。 「筋肉」よりも「骨」を使え! (ディスカヴァー携書) 関連情報




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