村枝賢一 商品

村枝賢一 新 仮面ライダーSPIRITS(7)特装版 (プレミアムKC)

連載ページ数にムラのある『新仮面ライダーSPIRITS』ですが、最近は少し安定してきたようですね。
第七巻は、単行本で一気に読むと、驚くほど感動が増しました。
バダンの竜に立ち向かうことで、バダンシンドロームに侵された人々を浄化する『ねぶたの火の車』。心を揺さぶられます。
赤心少林拳最強の拳士、仮面ライダースーパー1・沖一也の魂みなぎる闘い、是非多くの皆さんに読んで頂きたいです。
そして物語は、ショッカーと『最強の』デルザー軍団が蹂躙する東京へと舞台が移ります。
長年、読者が待っていたであろう、そして萬画家・村枝賢一も描きたかったに違いない闘いが始まりました。
東京を暴れ回るデルザーの改造魔神。続々終結する我等の仮面ライダー達。かつてライダーと共に闘った懐かしい顔触れ(特に、石倉五郎は滝にも似たナイスガイとして帰って来ました)。
ピンチに陥った少年二人の前に、空から舞い降りた仮面ライダー1号、そして五郎の前には仮面ライダーZXが。嗚呼、こういう展開を待ち望んでましたよ、村枝先生!
特装版は旧SPIRITSのX編。カラーの赤と青が非常に鮮やかで美しい。
カラーイラストの城茂と荒木しげる氏追悼対談もよかったです。
でも、第七巻の白眉は村上弘明氏へのインタビューでした。本当に感動しました。
どこを読んでも、ライダー愛と人間愛に満ちた、最高の一冊でした。★七つ位付けたい気持ちです。 新 仮面ライダーSPIRITS(7)特装版 (プレミアムKC) 関連情報

村枝賢一 妹先生 渚 5 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

今巻で「完結」とあるのをオビに見て早くも寂しい思いで読み始めました。

「光路郎」の時点で、すでに古くさい感じがありましたが、舞台が片田舎であるというのも加わり、うまくテーマと相まって素晴らしい作品になっていたと思います。

しかし、実時間で20年の月日が経って、その続編となると、現代社会と、本書のテーマである若者の苦悩や葛藤ということを青臭く描き出す著者の手法とはかなり齟齬をきたしていると思います。

でも、それでも本作には離れがたい魅力がありました。現代性との葛藤をしながら、さらに世代を繋いでいくというテーマを今巻で強く打ち出されていたと思います。

さらに、終わってしまったと虚脱状況で読み始めた巻末の読み切りが、泣かせてくれます。そちらもおすすめ。

なんとなく、本当の意味で「光路郎」が完結した、そんな思いをいだきました。そういう意味で著者に感謝。

また新しい作品を期待しています。 妹先生 渚 5 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル) 関連情報

村枝賢一 新 仮面ライダーSPIRITS(10) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

大変ながらくお待たせ致しました。いや、待ちました。
新スピリッツの1巻から張られていた本郷の伏線が、遂に回収される時です!
ここの所、私自身、どんな結果を待ち望んでいたのか、よくわかっていませんでした。
本郷猛が、新生ツクヨミやジュドー化したゼクロスに倒される場面が見たいのか?
そうじゃない。そんな二番煎じより、これが見たかったんだな。
そう思わせてくれる凄まじい熱量です。
闘いの年季が…背負っているモノの重さが…格が……違い過ぎる!

そして、当然ながらそれと相対する地獄&暗闇兄弟も魅せてくれます。
彼等の口から吐き出されるのは 「 見え透いた芝居 」 なのか? 
それとも心の底から発せられた 「 魂の叫び 」 なのか?
どちらが利用し、どちらが切り捨てられる側なのか、おいそれとは判りません。

バトル漫画なんて飽き飽きだ! 昭和のライダーなんて古典だろ!
この漫画はそういう人達にこそ読んで頂きたい。石ノ森ファンの聖典です。
人間ある限り、組織は何度でも蘇る。…決して中二病のギャグではありません。
こんな時代だからこそ、本来の意味を噛み締めて欲しい。切にそう願う一冊でした。 新 仮面ライダーSPIRITS(10) (KCデラックス 月刊少年マガジン) 関連情報

村枝賢一 妹先生 渚 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

剣道エピソードに関しては
渚の考え方には共感できかねる部分も。
「剣道に試されてると思って」明らかに体育会系の意見だ。
・・・正直藤田先生のからくりサーカス
「現実に人を待っている」という考え方の方が好きだ。
 武道が人を選ぶのではなく、人が武道を選ぶのだと思う。
 武道とは周りが思っている程高尚なものじゃなく、
 もっと人に身近なモノだと考える方が素敵だ。
 梶が自分の意思で剣道を(しかも暴力の手段と口実に)選んだのに対し、
 なぜ他の部員は剣道に試されなければならないのか?
 この点は武道経験者として納得できなかった。
・・・とは言え梶のタレにはちゃんと名前が入っていて、
日高達新入部員のタレには名前が入っていないという細かさも光るのだが。

帰還した光路郎はさらっと必要以上に
出張れないように行動に制約を掛ける巧さもなかなかだが
個人的には雀のエピソードが面白かった。
前作でもそういう話は多少あったが妖精さんなんてありえねーと
読んでいる時は思っていたが光路郎の子供達からはそう見えていた、
というオチが上手い!作者のストーリーデリングの巧さも20年前より洗練されてる。

後今巻を語るうえで最後に収録されたエピソードは
前作の最終エピソードでも「そういう雰囲気」っぽく描かれていた渚と原の関係にも決着。
前作からの貯金を惜しむことなく使い前作組はなんと続投キャラはオールキャスト、
非常に「らしい」エピソードだったと思う。 妹先生 渚 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 関連情報

村枝賢一 妹先生 渚 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

海辺の小さな港町・坂上町にある県立坂上町高校・・・母校へ教師として赴任した、主人公・川越渚。
ちょっと複雑な家庭環境に育った彼女ではあるけれど、まっすぐな気持ちで、初めての受け持ちクラスである1年B組の生徒たちと「真剣勝負」!

本当に久しぶりに・・・村枝賢一さんの「人情・青春モノ」を読むことができます!1巻2巻、同時発売です。
まずは、
「おかえりなさい、渚ちゃん!坂上町のみんな!そして、光路郎!」
20年ほど前に連載していた『光路郎』の続編というカタチをとっていますが、若干設定が変わっていたりします。村枝さんもすっかり忘れていたことがあったようで(笑。あとがきマンガに描かれています)、なぜか渚ちゃんは英語教師ではなく、国語教師として担任を持ってるのですけれどね。
アクションものを描いている村枝さんしか知らない人には、ちょっと信じられないかもしれない。だけど、これが彼の「原点」でもあるといいます。なにせ、長期連載デビュー作だもんね!連載当時、私も大好き大好きで、とにかくコミックスが発売されるのが楽しみで楽しみで・・・♪だから、アクション物へ移行していく村枝さんを見て、ちょっとさみしかったりもしたのです。この『妹先生 渚』の連載が始まるって知った時は、ホント、嬉しかったーっ!
イマドキの「熱血教師もの」とはちょっと一線を画すものだと、私は思っています。どちらかというと、懐かしい雰囲気の物語。
懐かしいメンバーも少しずつ揃ってきて、2巻ではアメリカに行っていたコージローと子供たちも帰国。また、渚ちゃんに「恨み」みたいなものを持ってやってきた教員1年生の上泉燕くんという新しいキャラが仲間入りして、彼がある意味の「トラブルメーカー」的な役割をしている気がします。

ふふふ・・・渚ちゃんと原くん、やっぱりいいなー♪このふたり、ホント、好きです、私。なんというか、ふたりとも不器用なところが好き(笑)
そしてコージロー、相変わらずの破天荒ぶり(笑)和香子センセとの間に生まれたふたりの子供、米路郎くんと凪ちゃんもすっごくかわいー♪
じっくりゆっくり、楽しんでいきたいマンガです。 妹先生 渚 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 関連情報




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