安川加壽子 商品

安川加壽子 翼のはえた指―評伝安川加壽子 (白水uブックス)

安川加壽子の人生を本にまとめたら、おもしろくないワケがない、と思いつつも、著者の労力には感心するばかりです。

ただ、安川加壽子が何をどう思っていたのかは、遺族と交流があったという割には伝わってこないもどかしさもあります。安川のピアニストとしての考え方など、門下生がたくさんいらっしゃる割には、ちょっと資料寄りで、人間寄りとは思えない部分もあります。

共著は無理にしても、例えば年齢的にも著者よりも安川加壽子と一緒に過ごした時間が長い井上二葉などにもっとインタビューするなどできなかったものなのでしょうか。

一部スポーツ競技や選手との比較・比喩がくどいとはいえ、よくも調べあげたと思います。あまりにも詳しいので、どうして安川加壽子は自分の子供をピアニストに育てなかったのだろうか、とか、子供とは何語で話していたのだろうか、と知りたくなる反面、やはり年齢的にも経歴的にも、そこまで安川とは濃密な時間を過ごしていなかった著者が残念でならない。親しすぎず、決してべたべたの愛弟子ではなかったからこそ書けた評伝だと思います。

よくぞ安川加壽子というピアニストが存在したことを本にして残してくださった、とファンとしては、感謝の念にたえません。 翼のはえた指―評伝安川加壽子 (白水uブックス) 関連情報

安川加壽子 安川加壽子の遺産II

ラヴェル作品の出来が素晴らしい。「鏡」は聴いて決して損はしない。
「海原の小船」など、これほど立体的に音楽を構築した演奏が、他にあったろうか。まるで浮世絵のようだ。
「道化師の朝の歌」のリズム感は、なんとなく「酔っ払いの朝帰りの歌〜帰ったら母ちゃんの頭に角〜」という感じがしたが。
「なんじゃそら?」と思った方、是非お聴きあれ! 上手いぞ!! 安川加壽子の遺産II 関連情報

安川加壽子 安川加壽子の遺産

特にショパンのピアノ協奏曲。
第一楽章はアレグロ・マエストーソなので、テンポを落とすタイプの演奏が多いですが、ここでは18分弱。
安川女史は元来テンポが非常に速いですが、その速さが決して無意味ではないのです。
弾き飛ばしではなくて、細部の隅々にまで神経が行き渡っており、それが煌めくように変幻していきます。
そのうえに、このテンポ、ひしひしとした切迫感が、胸に迫ります。

ただ、敢えて言うと、私は作曲当時のテンポ設定がこれぐらいだと思っています。
モーツァルトの繰り返しやベートーベンのメトロノーム指示なんかも、これでかなり説明されるんですね。
表現を磨く中でどうしてもテンポ設定が遅くなってくる。
これは、日本の雅楽や能なんかでも一緒です。
雅楽なんか今の倍速に近いテンポだったとされます。
昔はのんびりしていたと思うのは大間違いです。
古い録音に快速のものが多いのは、こうした古い演奏作法が残っていたからとも言えるでしょう。
逆に言えば、安川は戦前のフランスの教育でその伝統を継承し、かつよく楽曲の本質を理解していたということだろう、と個人的に納得しています。

加えて、このスピードを現代のコンサートグランドピアノでやってしまう、そのテクニックにただただ感服します。
戦前はプレイエルとか、もっと軽いタッチのピアノを使って教育を受けておられたはずなんですよね。
だから、安川女史に対して打鍵が弱いとかいう批判も反面としてあるのでしょうが、それは本質論ではないように思うわけです。
ピアノの楽器としての発達と自分の表現をすり合わせてといいますか、弘法筆を選ばずといいますか、戦前から晩年までこのクオリティを維持しているのが凄いと思うのです。

井上道義の指揮も安川の意をよく汲んでいて、各声部の立体感があるいい演奏です。
N響は悪くないですが、あともう少しうまかったらなあ、と思いました。

しかし、本当に素晴らしい。
ドビュッシーは復刻されましたが、安川女史のショパンも全て復刻して欲しいと切に思います。 安川加壽子の遺産 関連情報

安川加壽子 メトードローズ ピアノ教則本(幼児用・上)

さぁピアノを始めましょう。
第一歩です。ここからスタート。
最初は簡単な曲ばかりかもしれませんが
指の動きをマスターすることは本当に大切なんです。
前向きに、楽しく頑張ろう! メトードローズ ピアノ教則本(幼児用・上) 関連情報

安川加壽子 新訂 ピアノのテクニック

幼少のころにメトードローズと一緒にしていました。

リズムの変化を学んだり、指が徐々に動くようになるのがわかったりして
意外とおもしろいことも多かったですよ。

もちろん時間もかかりましたが、先生に○をいただいて、終わりまで達成したときは
(あまり上手な生徒ではありませんでしたので、『おまけ』がおおかったけれど)
すごくうれしかった!

そのときに、大人はこれ1冊全部を1時間もかからずにまとめて弾いて、
毎日の指の練習に役立てることもある、と知りました。

『すごいなあ』と思い(尊敬)、また、
『は?大人もこれを使っているんだ』(なぜか誇らしげ)と、
嬉しい気持ちで家に帰ったのを覚えています。

なにも考えず、あせらないで1つ1つすすんでいたのがよかったのかもしれません。 新訂 ピアノのテクニック 関連情報




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