非行少女ヨーコ [DVD]
この映画を指して「時代と踊っているようだ」という人がいますが、それは正解です。
ただし、確固とした意志をもって決然として時代と踊ろうとしている作品だ、ということに観る人は気づかされることでしょう。
緑魔子は、オープニングテーマの頃から単なる不良少女からは図抜けた存在感を発揮しています。
1960年台から1970年代にかけて、こんな容貌の娘はときどきフィルム上で逢うことができました。
たとえば、『哀しみのベラドンナ』に描かれたヒロインに酷似していたことに、私は驚かされたものなのです。
彼女の饒舌な表情は、もちろんうわべだけではありません。
故郷の友人・荒木一郎、芸術家気取りの岡田英次などの男たちの腕に抱かれながら、
そして石橋蓮司らの不良グループに入り込み、ドラッグとモダンジャズに溺れながら、つねに彼女は抵抗を続けます。
それは、保守的で健康な、まるで「ラジオ体操でもやるような」不良たちへ中指を立て続ける戦闘スタイルです。
最後まで彼女はその態勢を変えず、そこにこの時代に乗り遅れた私は「世代の舞踏」を見たものでした。
なお、ヒロインにとって重要な人物になる少年役で、東映に移籍して間もない谷隼人が出演、初々しい存在感を見せますが、
偶然、日活ニューフェイス時代の演技が見られる『抜き射ちの竜 拳銃の歌』を観ていた私は、僅かずつ大人になってゆく彼に
少々顔を綻ばせての鑑賞をしていたのも思い出です。
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ダークネス・ビギンズ [DVD]
彼が本作品を視聴し真剣に話してくれた事は、刑事との関係に大変興味を持たれたようでした。購入の決断は正しかったと確信をしました。
ダークネス・ビギンズ [DVD] 関連情報
G線上のアリア
千住は本CDのノートに「ストラデイヴァリウスは(本来の)音を出すのに5年かかる」と記している。そして、彼女が愛器を手に入れてから、ついに5年が経ったのだ。
曲は、誰もが知る名曲と、昨今NHKの番組の主題曲等に使われた2曲が選ばれている。どれもが、じつに、リラックスして聴ける演奏だ。
確かに、この名器が覚醒したのだろう。千住真理子と共に。
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ミラーズ (完全版) [Blu-ray]
映画公開当時よくCMで見て怖そうだなぁと思っていたけど、なかなか観る機会がなくて観たことがなかった。
でも先日CSでやっていたので観ました。
思っていたほど怖くはなかったけど、結構楽しめました。
でも鏡の呪いの正体が正直微妙だったかな…
日本でリメイクしたら凄く怖そうと思ったけど、韓国の映画をリメイクしたみたいですね。
韓国のやつは怖そうですね;
観ていてなんとなく学校の怪談3の太一の鏡を思い出しました。(ストーリーとかは全然似てないけど)
最後もどんでん返しで、個人的には結構楽しめたのは確かです。
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ミラーズ(完全版) [DVD]
内容的には「エクソシスト」に代表される悪魔・怨霊ホラーです。
私は「24」は観ていないのでキーファー・サザーランドといえば、むしろ名優ドナルド・サザーランドの息子さんというイメージです。
昔観た「ロストボーイ」や「ヤングガン」などで、コリー・ハイムやエミリオ・エステベスなどと良い演技をしてましたし、ホラー映画にも相性が良い俳優というイメージでしたので、このミラーズという映画にもなかなかマッチしていたと思います。
鏡という道具はどうも人間に本能的に恐怖と不思議さを与えるもののようです。
昔から合わせ鏡によって悪魔を呼び出したり、封印したりする魔術の道具として使われており、魔界への扉という扱いを受けていました。
つい数十年前まで日本でも鏡台は使用しないときは扉でしまるようになっていたり、カバーがついていて未使用時は隠すようになっていたものが主流だったくらいなのです。
鏡にまつわる恐怖談や呪いの話は枚挙に暇がないほどですが、ホラー映画となると、恐怖倍増できるかどうかは演出やストーリー次第。
かつてアメリカ人は「エクソシスト」や「ザ・フォッグ」「オーメン」などに代表されるような、不気味でじめじめしたオカルトホラーが得意で、イタリアの「サスペリア」などにも負けない気味の悪い演出が得意でした。
しかし、スプラッタが大流行してからはハリウッド映画はドライすぎて、そのジャンルでは「リング」に代表されるJホラーに押されています。
しかし、この作品では湿っぽさ、不気味さ、生理的嫌悪感を煽るジワーッとする演出がなかなかうまく表現できていたと思います。
特に、誰も信じてくれないというもどかしさの演出も絶妙。
殺人シーンはかなりエグさに知恵を絞っているものもあり、残虐です。
最近ではスペインの「REC」シリーズや「ダークネス」などがオカルトホラーではオススメですが、「ミラーズ」もなかなかのレベルと思います。
レベル的には「黒の怨」位の作品レベルで、上映時間中は十分楽しめる作品でした。
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