Poodle 商品

Poodle 僕旅

有線で聴いて一目惚れ(一耳惚れ?)した曲がこのアルバムの1曲目であり、Chicago Poodleのメジャーデビュー作のODYSSEYであった。

練りに練られた洋楽的な香りのメロディに、色鮮やかなアレンジの妙。様々な表情を見せるピアノの音色を軸にしたサウンドはかなりの高水準である。殆どの曲に参加している大賀さんのギターも上手く溶け込んでいる。

クセの強いボーカルも耳に馴染むにつれて心地良くなってくる。ポルタメントを多用し、時に優しく囁き、時に力強く吠える歌い回しには不思議な魅力がある。

都会的な雰囲気の#01,壮大なスケール感のある#02,文句なしの名バラード#03,駆け抜けるようなサビが爽快な#06,ラテンテイストの#04,#08,故マイケル・ジャクソンへのオマージュソングの#09,ピアノ弾き語りの#05と個性的な楽曲たち。インディーズ時代の雰囲気を残す#07,#10,#11も遜色ない仕上がり。当然捨て曲なし。

彼らの魅力は何よりも名曲工房バンドと言うだけあって楽曲の質の高さだろう。演奏で誤魔化さない、ピアノ弾き語りでも映えるメロディは流石の一言に尽きる。

先日Chicago Poodleのライブを拝見する機会に恵まれたが、アーバンな洗練された楽曲群からは想像も出来ないほどにほっこりとした、人間味溢れるライブだった。こうしたギャップも彼らの魅力のひとつなのかもしれない。 僕旅 関連情報

Poodle Poodle Springs

レイモンド・チャンドラーの絶筆を、彼の死後20年以上経ってからロバート・B・パーカーが完成させた異色の長編です。リンダ・ローリングと結婚したフィリップ・マーロウがプードル・スプリングスという金持ちの住む街で探偵事務所を開業、そこで起こる事件を描いたものです。金持ちのローリングとの結婚はやはりうまく行かず、自分の生き方を変えようとしないマーロウと、金持ち階級の人間にふさわしい振る舞いをして欲しいと願うローリングとの間には喧嘩が絶えません。愛し合っているのにカネの為にうまくいかない、この二人の関係がなかなか切なくて魅力的です。

チャンドラーが書いた部分とパーカーが書いた部分は全く見分けがつかないくらい見事に融合しています。但し、全体の色彩としてはこれまでのマーロウ・シリーズとはやや異なるものを感じました。これは訳者が異なる為なのか、はたまた舞台がロサンゼルスでない為のどちらかだと思われます。本作における陽光の影に隠された暗部という舞台設定からは、むしろロス・マクドナルドの作品に近い印象を受けました。 Poodle Springs 関連情報




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