本作をテレ東で放送時、セガールと少林サッカーの監督が手を組んだ!と謳っていたのだが、少林サッカーの監督はチャウシンチーで本作の監督とは語感が似てても全く関係ないだろう・・・・。本作のチンシウトン監督は過去にはテラコッタウォリアやスウォーズマンシリーズでワイヤーカンフー香港アクションの傑作を作った人だが、今回は何の因果かセガール作品の監督を担当。この頃既に肥えてきたセガールに華麗なワイヤーアクロバットなどさせられる訳もなく、いつものB級丸出しのセガールアクションの雰囲気の中で、時折無意味に射撃シーンやセガール以外の人物のアクロバティックなアクションを入れ込んでいるが、所詮焼け石に水でセガール映画のクオリティ向上には微々たるものだったようだ。それでも21世紀に入ってからのセガール作品としてはまだ見られる作品だと言える。 沈黙の聖戦 Blu-ray 関連情報
ゲームの世界に入ったり、ゲームキャラが現実に出てきたり・・・ファミコンとかスーファミ時代にはよくありました。こういうのは大昔からファンタジーで本の中とか異世界とかあったので、王道パターンだと思います。実体化の理屈が「ゲームプログラムがロボットの中に入り込む」というのは受け入れられやすいでしょうね。TV画面からビビビッと出てきた、なんてのより。(昔の漫画だとそういうのもあった)主役はシェカル(シャー・ルク・カーン)ですが、重要な役割として息子のプラティクがいます。物語のキッカケ、クライマックス、重要なシーンで重要な役割です。Gワン(シャー・ルク・カーン)とプラティクのような『普通じゃない大人と子供の組み合わせ』って、「ターミネーター2」から始まったように思います。「ラスト・アクション・ヒーロー」とか「シックス・センス」とか「リアル・スティール」とか。個人的には好きな組み合わせです。普通の大人と子供だと成り立たない心理的な関係性とかあって面白みが増すような感じで。ラジニカーント(「ロボット」のチッティとして)がちょっと登場。互いにサングラスかけ直したり・・・ちょっと、意味がよく解らないシーンでした。登場シーンはクスっときましたが。インド映画らしく、歌と踊りのシーンがいくつもあります。シャー・ルク・カーンの映画は、やはり踊りより歌に比重を置いてるイメージです。例えばラジニカーントの映画は主役がハッキリ強調される感じですが、そういう「画面上での見栄え」とかをあまり重要視してない気がします。監督の違いとかインドの流行とかの違いかな? ラ・ワン[ Blu-ray] 関連情報