ラストサムライ 商品

ラストサムライ 長沢鼎 ブドウ王になったラスト・サムライ―海を越え、地に熟し

2014年7月鹿児島県いちき串木野市羽島という小さな港町に薩摩藩英国留学生記念館が開館した。今から150年前の1865年4月に羽島から旅立った薩摩藩英国留学生に関する資料館だ。この本を読んでみようと思ったのは、19名の留学生のなかで一番展示資料の多い「長澤 鼎」についてもっと知りたいと思ったからだ。

多くの留学生が帰国し明治新政府のもと新国家の建設に力を発揮するのだが、長澤だけは帰国せず人生の大半をアメリカで過ごし一生を終える。様々な経緯があるのだが、最後にはカリフォルニア州サンタローザにてブドウ園とワイナリーの経営に取り組み「ブドウ王」と称されるほどの成功を収めることになる。

本書は長澤 鼎の一生を丹念な取材、膨大な資料読み込みにより生き生きと描き出している。長澤の人生に決定的な影響を与えた宗教家ハリスとの出会いや植物の発明王バーバンクとの親交、など詳しい背景が明らかにされて、長澤 鼎の興味深い人生の輪郭がくっきりと浮かび上がる。

序 章 バロン・ナガサワ
第一章 密航
第二章 英京ロンドン
第三章 アバディーンの憂鬱
第四章 新生兄弟社
第五章 十九歳の決断
第六章 カリフォルニアの大地
第七章 ブドウ王への道
第八章 花相似たり
第九章 ブドウ王、最後の闘い
第十章 落日

序章の「バロン・ナガサワ」は第九章 ブドウ王、最後の闘いと一部重複するが、1924年4月の禁酒法の時代に長澤の農場を訪れて本人に詳しいインタビューを行った鷲津尺魔をの目を通して描かれている。

アメリカにおいて大成功を収めた人ということで、国内に資料はほとんどなく、取材先や資料は海外にしかない人であるが、この評伝は実に丹念な取材・資料読込みによって書かれた本であり、極めて特異な人生を送った長澤 鼎の生涯を概観するには、これ以上の本はないと思う。まだまだ知られていない人物であるが、明治期の偉人の一人として是非多くの人に本書を通じて長澤 鼎の実相に触れて頂きたいと願わざるを得ない。

なお、長澤 鼎の墓は鹿児島市内の冷水墓地にある。作者は彼をラスト・サムライと称するけれど、永遠の安らぎの場所として鹿児島を選んだところを見ると長澤 鼎は「最後の薩摩藩士」として永遠の眠りにつきたかったようにも思える。極めて充実した内容の本であるが、本人の死によって記述が終わってしまうので、どのような経緯で遺灰が鹿児島まで運ばれてきたのか分からなかったのが残念であった。 長沢鼎 ブドウ王になったラスト・サムライ―海を越え、地に熟し 関連情報

ラストサムライ おちおち死んでられまへん ―斬られ役 ハリウッドへ行く―

正直福本さんのお名前は知りませんでした。
けど、ラストサムライでトムさんの前を歩く
寡黙な武士の姿は目に残っていました。

この人本当に正直な人ですね〜。
自分の年金の額まで本にのっけちゃうんですから ^^
でもね。
こんな正直に一生懸命生きている人すばらしいと思いませんか。
きれいな奥さんがバイトしながらでもついてきてくれるのは、そんなすばらしいものをもっているからだと・・そう思うのです。
世の中、金持ちや貧乏人、いろいろいます。
みんな数少ない金持ちになろうと頑張っているのでしょうが、数少ない貧乏人もいるのです。
(私もその一人です)(笑)
けどね
みんな必ず死ぬのですよ。一回は。
そのときはなぁ〜にももっていけません。
ほんと。 (笑)
多分もっていけるのは、一生懸命生きた。納得して生き抜くことが出来たという満足感だけ。
人それぞれ価値観は違うと思いますが、
その満足感なら、金持ちも貧乏人もあらへんと
思いませんか〜 ?? ^^
この本は、やぁ〜んわり、そんなことを教えてくれてる気がするのです。 わたしには ^^ おちおち死んでられまへん ―斬られ役 ハリウッドへ行く― 関連情報

ラストサムライ タッポーチョ 太平洋の奇跡 「敵ながら天晴」玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語 (祥伝社黄金文庫)

この本を 史実として捉えるのか、小説として捉えるのかで評価が幾分変わります。小説として見るなら星は三つ程度だろうし、史実として捉えるにはあまりに何か『抜け落ちている事実』が多い気がします。抜け落ちているのは何も意図的な隠蔽だとかという意味ではなく、戦争、ジャングルでの生活、命の奪い合いという側面からの凄惨なまでの緊迫感があまり伝わって来ないのでこのように表現しました。

しかし、こんな日本人がいた、こんな日本人の戦いがあったと言う事は現代に、そして未来の日本に生きる私達は是非知っておくべきだと思います。この史実を知るために入手が簡単にできる本は現在はこの本くらいしかないようですし、そういう意味では読む価値は充分あると思います。復刊された事を嬉しく思います。

タッポーチョ 太平洋の奇跡 「敵ながら天晴」玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語 (祥伝社黄金文庫) 関連情報




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