タイトルからすると、さもガチガチの礼装マナーの指南書のようにも見えますが、
この本の根底には
「洋服とはその由来と本来の姿とルールを知った上で、さらにそれを上手く着崩すのが最高のお洒落」という
ポリシーが貫かれています。
そんじょそこらの雑誌のスーツ・礼装特集が書く受け売りの記事などとはレベルが違います。
洋服をオーダーで作ろうと考えている人には是非読んでいただきたい一冊です
全体的に、仁親王殿下と洋服、ファションつながりの方達との歓談を起こした物なので
非常に読みやすく堅苦しさがありません。
ただ一点だけ本文の中に間違いがあることをここで指摘しておこうと思います。
テーラーの服部氏が「近年の日本の勲章は安全ピン式になった」とのことですが、
実際には以前と変わりない留め金具です。
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夫婦の事は夫婦にしかわからない。周りが何やかや言うものではないのもわかっています。…それでも妃殿下が可哀想。
私は逝去なさった寛仁親王の事は尊敬しています。けど、親王殿下は少々、ご自分の意志や主義主張を押し切過ぎていらっしゃったのではないかと感じました。もっと妃殿下と話をされて、妃殿下のお気持ちを考えても良かったはずです。まして、妃殿下の持病を最初から知っていて、それでもと結婚を迫られたのに、あまりにも妻に対する労りがないと思いました。
妻を一生守ると誓い、批判されても有言実行される皇太子殿下と、皇族としての責務を全うするも、妻を見放した親王殿下。
雅子さまは皇室に入ったばかりに不幸になったと思っていましたが、皇太子様がお側にいる限り、雅子さまはお幸せなんじゃないかとさえ思います。
悪童殿下 怒って愛して闘って 寛仁親王の波乱万丈 関連情報
前作『四季の家庭料理―お惣菜80種』から、料理センスの良さ、そして、レセピー(=レシピ)の伝え方に
間違いはないと信じ、中身も目次も確かめず、購入しました。
【春】
ロールキャベツ
雛祭りのちらし
桜台の酒蒸し中華風
ニラ玉・ニラ玉のお椀
納豆のシラス和え
春野菜と山菜のパスタ
キャベツと塩昆布のサラダ
筍の素揚げと青海苔・筍ご飯
簡単バーニャカウダ
烏賊腸パプリカ炒め
鰆の味噌漬け
稚鮎
【夏】
無花果のコンポート
真魚鰹の白バルサミコソテー
蟹と胡瓜のサラダ
アボガドとトマトのサラダ
トマトのガスパチョ
穴子の含め煮
チャプチェ
ゴーヤの梅肉和え
シャインマスカットと白身魚のグラタン
茄子の煮込みあんかけ
麻婆茄子
南瓜のスープ
【秋】
秋刀魚のカルパッチョ
秋刀魚の棒寿司
干し椎茸と生姜甘煮
網茸の中華風
秋鮭のサラダ
いろいろ茸のスープ
栗ご飯
里芋の甘煮
アンポ柿のサラダとアンポ柿の白和え
蓮根餅と蓮根ご飯
【冬】
チーズフォンデュ
鰈の煮付け
牡蠣フライ
〆鯖
すき焼きア・ラ・花桃
豚肉の重ね揚げ
長葱のドレッシング漬け
鶏肉と守口漬け
高菜と挽肉の豆腐あんかけ
寒鰤のお刺身
鰤の照焼き
【新年】
鰤のお雑煮
新年の壱の重
黒豆・ゴマメ・烏賊人参・昆布巻き
イクラの醤油漬け
蓮根と野菜の煮合え
【オールシーズン】
鶏肉のドリア
バナナのフランベ
スパゲッティ・アラビアータとジェノベーゼ
イタリア風おからと野菜
焼き餃子と水餃子
牛タン味噌漬け
塩麹漬け豚肉の揚げもの
スタッフド・ポテト
グリーンカレー
ラムローストとハーブソース
以上68品
料理に不慣れな人は、不慣れなりに
料理経験豊富な人は、豊富なりに
仕上がるであろう巧みな構成
見開き2頁に1つのレシピ
右上:材料
左上:作り方
右:エッセイ
左:料理写真(料理と器のバランスが良く、美しい!!)
所々に脚注:メニューの由来や参考図書など
p.141
料理写真を担当なさった青柳陽一氏によると、レセピーはすべて妃殿下の頭の中にあり、メモなど一切ご覧にならないそうです。
食材を捕ってくださった人、食材を育ててくださった人、妃殿下ご幼少の頃の食に纏わる思い出ほか、エッセイに用いられたフォントが大きく、読みやすい。食する相手の喜びと健康を思う気持ちが常にあり、自ら台所に立ち続けられた時間の長さが覗えます。
この本は、恐らく、私が料理出来なくなる最後まで、手元に残すことになるでしょう。
『あなたのために―いのちを支えるスープ』
『聞き書 福島の食事 (日本の食生活全集)』
などお好きな方には特にオススメ
思い出の先にはいつも家庭料理 関連情報
人が死に至る病名や症状などは色々ありますが、その時人間の体の中ではどのようなメカニズムが働いているのか、細胞・組織・器官的な医学の目から事細かに説明している、大変興味深い本です。
ですが気難しい内容ではなく、「○○さんの場合」といったように、どのような状況から死に至ってしまったのかを紹介していて 読みやすい本です。
読んだあと「人間は死ぬようにプログラムが組まれている」というよりは「死は病気や痛みの苦しみから解放されるためのプログラム」という印象を受けました。
とても良い本です。
癌を語る 関連情報