主人公のポールが目を覚ますと、そこは真っ暗な世界。
自分がこんなシチュエーションに置かれたらどうなってしまうだろう?
そう考えるだけでもゾクゾク&息苦しくなる作品だ。
17日間の撮影、予算250万ドルと英語圏で上映する作品としては小規模だが(日本映画なら
結構な規模だけど)、やっぱり映画はアイデアと思わせる。
94分間、舞台は棺の中だけ(笑)。ライアンにいくらギャラを払っているのかわからないが、
ここだけ観るとコストも最小限かな、と思う。
予算の多くはタイトルロールに注ぎ込んだのかも知れない。
ソウル・バス的なデザインは見事だったし、どことなくヒッチコックっぽい感じも良い。
まあポスターデザインはそのまま「めまい」だけど(笑)。
イラクでの誘拐事件は日本でもニュースになった記憶があるが、その人が助かったかどうかは
定かではない。山のようなニュースに埋没してしまうからだ。
ひとりの、それも軍人ではない米国人を政府は救おうとするのか?
閉じ込められている設定がまた「今風」で、きちんとケータイを残しているのがポイントだ。
ケータイがあるから外との会話は出来るのだが、肝心の救わなければならない外の人たちが
冷たい。ゆえに主人公はイラつくことになる。まあ主人公も何も出演者が一人な訳だが。
ラストはここでは当然言えないが、けっこう賛否両論であることは間違いないだろう。
自分は好きな終わり方だった。
特典映像はメイキングがHD、サンダンスでの舞台挨拶などはSDで収録されている。
星はちょっと甘めの4つです。
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