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琴糸路 幻のB級!大都映画がゆく (集英社新書 478F)

  劇団テアトル・エコー上演の『大都映画撮影所物語』(2006 楽しく観ました。)の脚本執筆者によるエッセイ集です。著者は大都映画の創業者の子の甥なので、内側からの情報が満載でかつ視線が暖かく、参考になります。巻末の参考文献一覧も有用です。  その参考文献にある、内藤誠『昭和映画史ノート 娯楽映画と戦争の影』(平凡社新書 2001)には、大都映画の活劇スター、ハヤフサヒデトの小評伝風の記述があって、こちらも面白く読めます。<付記> 菊池夏樹『菊池寛と大映』白水社 2011は、大都映画が新興キネマ、日活と合併して設立された大映の内情を綴っています。内容は、『週刊読書人』2011.4.1号で岡崎武志書評が言うほどは面白くはないのですが、社長になった菊池寛が言ったという「おもしろくない真実よりも、おもしろい嘘のほうがずっといいんだ。観客はねおもしろいものを待っているんだよ」という言葉には、当時の映画会社の心意気を感じました。(2011/05) 幻のB級!大都映画がゆく (集英社新書 478F) 関連情報




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