これにて最終巻、お名残惜しい第4巻ですが。 ちょっと奥様の李三に対する感情が、優しくなりすぎているような。 主人と下僕という関係に美味なる中華料理を絡めて、奥様と李三の不思議な関係を描き出してきた本作品が、なんだかほのかな恋愛劇へと発展しそうな印象を受けました。それほど奥様が優しくなってます。そこがちょっと残念です。 あの悪女の奥様は、一体どこに行ってしまったの〜(あ、でもいい加減意地悪な奥様ではあるけれど) というわけで、文句無く面白かったのですが、あえて減点一。 沈夫人の料理人 4 (ビッグコミックス) 関連情報
☆異色料理漫画で私の愛読書の「沈夫人の料理人」と「沈夫人の料理店」の〈沈夫人〉シリーズで一躍、有名になった深巳琳子先生の記念すべき漫画デビュー作であります。残念ながら絶版=(未読)の為に内容はわかりません。一応、古本屋に行って探しましたが何処にも置いてないです(涙)。他者様のレビューを読みますと〔家庭問題〕と〔家〕をテーマにしておられるようですね。真面目な物語である事は確かです。未読なので何とも言えませんが、普通に星・☆は3つにしておきます。深巳琳子先生の事実上の貴重な原点的作品ですので、是非とも復刻版の発売をしてほしいと思います。何卒宜しくお願い致します。 他人の家 1 (ビッグコミックス) 関連情報
『他人の家』(全2巻)以来、作者には多大な期待をもって新刊を待ち続けている。待望の第3巻。M(マゾ)な料理人と、S(サド)の女主人のやりとり…は文句なくいつもの通りに面白いのだけど。1,2巻にあったような、料理とエピソードとの絡み具合がちょっと浅いかも。かといって、あんまり人情話に溺れるようになってもお終いだし、しかし料理漫画というカテゴリでもない。その辺のバランスが新しく珍しかったのだが…。なんとかこの新境地を迷いながらも進んでいってほしい。作者にはそれだけの力量がある。余談だが、巻末の漫画がとても面白い。いつかこういったエッセイ漫画で何か一冊出して欲しい。作者は、「第三者の視点」を持っている、と巻末を読む度に再認識する。 沈夫人の料理人 3 (ビッグコミックス) 関連情報