ワグナーを使った「エピデミック」。チャプターごとに70年代ロックが効果的に流れる「奇跡の海」。ミュージカル作品「ダンサーインザダーク」などラース作品に象徴となる音楽は欠かせない。先日拝見した「ディアウェンデイ」でもゾンビースが使われてました。そしてアメリカ三部作のこのサントラ。「ドッグヴィル」ではヴィヴァルディ「2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲ト長調」。「マンダレイ」では同じくヴィヴァルディ「ファゴット協奏曲イ短調」がテーマに使われてます。他にもヘンデル、アルビノー二、ペルゴレージなどバロック音楽が使われております。勿論、Dボウイの「ヤングアメリカ」も収録。早く三部作完結「ワシントン」が見たい!! 「マンダレイ&ドッグヴィル」オリジナル・サウンドトラック 関連情報
3時間という長丁場をこの映画はあまり感じさせない。そして何よりもすごいのはこの映画の舞台となっているのは真っ暗な世界に白線で仕切りをつけてそこに家があると仮定して、その世界を構築していることだ。初め見た時には「うそだろう」と信じられなかったのだが、俳優たちの演技力とその限られた「世界」をとても丁寧に作っているので、すぐに違和感もなくなり映画に集中することができた。これだけの映画を作るのは、並外れた「才能」の賜物だろう。すごい。 ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD] 関連情報
人間の(どうしようもない)本質を描いた映画だと思います。「結局、自分が良ければいい」「そのために利用できるものは利用する」「自分は決して悪くない」こうしたエゴが人間の本質です。でなければ、この世界を生き延びることはできません。でも、その事実を認めたくないから、人間は、愛、友情、絆といった幻想にすがるのではないでしょうか。ラース・フォン・トリアー監督は、そうした幻想を木っ端みじんに打ち砕いています。生々しい描写はありません。が、非常にグロテスクな映画です。 ドッグヴィル コンプリートBOX [DVD] 関連情報
内閣官房参与の藤井聡氏の「強靭化の思想」という本の中に心を強靭にする映画ガイドというのがあって、その中で、この映画の紹介がされていて観る気になった。何の知識も無くこの映画を観たら、撮影方法が普通の映画と比べて異質であるので序章で投げ出したかもしれない。しかし、ストーリーが進むにつれ徐々に惹きこまれてゆく。人間の醜さが汚さ嫌らしさを散々みせられたうえで、ラストとなる。かなり衝撃的ではあるがその主人公の想いはよくわかる。とにかく凄く良くできた人間というものの内面を追求した異常さがあるおもしろい作品であると思う。一度観ただけではこの作品の奥深さはなかなかたどりつけないと言えるかもしれない。 ドッグヴィル[レンタル落ち] 関連情報
背中のデザインが気に入って購入しました。生地もしっかりしているので、2枚重ねにすれば、この冬もかなり着ることになりそう。 ニンフォマニアック 関連情報