ピアノ・イン・ザ・バックグラウンド +5

音楽を語ることは実は恥ずかしいことでしかないのだが(哲学的にも心理学的にもね)、それを自覚している人間と「カッコいい」と勘違いしている人間ではどうしようもない開きが生じてしまう。カッコいいのは音楽そのものであり、聴いている人間がカッコ良くなることなどあり得ないのだが、何を●●いしているのか音楽を聴いている自分がカッコイイと●●●●●いるヒトが語り出せばやはりというべきだろう、音楽ではなく●●の話をし始める。此方の関心は音楽であり、そういったヒトタチではないのである。少なくともそういったヒトタチが音楽と我々を結び付けようなどと思うこと自体、●●●しているとしか言いようがない。音楽ではなく、そういったヒトタチと結びつきたいと思うのならば別に結構だ。実に●●●●な人生だな。さてエリントンの音楽には、そういったヒトタチの勝手な音楽以外の話など介在する隙もなく、それゆえカッコつけたがりのジャズファンからは反射的に総スカンをくらうという結果に成り果てたわけだが、無反省にも彼らにはそういった自己の習性を鑑みることもなく、当然、音楽に対する●●も無く●●もない。残念ながら今や●ァ●●●さんの研究対象になりかねない状況になっていると言えよう。とまれ、そういった意味でのアカデミックさは認めるべきだ。さて、このアルバムだがベラとかべムとかどうでもいいのである。無論ベロも同様だ。その代わりに昔人間ギャートルズのファンキーさで迫り狂う。スウィングしなきゃ意味ねぇっての！keep it yourself.確かにエリントン入門の最右翼といえる。さぁ楽しめ！理屈など後でいい。 ピアノ・イン・ザ・バックグラウンド +5 関連情報

ジャズ名盤30 老舗ジャズ喫茶マスターが厳選！ チャーリー・パーカー、ジョー・ザヴィヌル、デューク・エリントンなど (impress QuickBooks)

ジャズ名盤100とか、名盤50とか、あまたの著者がさまざまな著書を出している。ところが、この「ジャズ名盤30 老舗ジャズ喫茶マスターが厳選」は、凡百の趣向とはアプローチが異なっている。マイルス・デイビスを中核に据え、彼のもとの集合離散した名プレーヤーたちだけで30枚を厳選しているところが要だ（D・エリントン、C・ミンガスなど例外はあるが）。読み終わると、ジャズ史が一望に展望できた感じがする…ジャズファン歴30年を超す自分でも知らなかったことばかり！　ここで紹介されている30枚を改めて聴き直して見よう！　そんな気持ちにさせてくれる快心作だ。 ジャズ名盤30 老舗ジャズ喫茶マスターが厳選！ チャーリー・パーカー、ジョー・ザヴィヌル、デューク・エリントンなど (impress QuickBooks) 関連情報

デューク・エリントン

世界中のミュージシャンが敬愛するデューク・エリントン、かの故武満徹が深く愛したその音楽・・・だが全く意外な程、今まで日本では関連本・研究書の類が見られなかった。この本は、日本初のデューク・エリントン研究本であり、著者のデューク・エリントンに対する真摯な思いにあふれた好著である。著者は、横浜が世界に誇るジャズの祭典「横浜ジャズプロムナード」の芸術監督を長年務めている人物で博識で知られており、これ程適した著者もいないだろう。特に付記されたデータは海外の研究本にもない程の詳しさで日本のデューク・エリントン研究を切り開いたという意味で重要な一冊である。 デューク・エリントン 関連情報

1987年.