まだ太っているころのノルマ(笑)。彼女のノルマとヴィオレッタは、他の追随をまったく許しません。3年後にスカーラでデル・モナコ&シミオナートと歴史的なライヴ録音を遺しますが、それに次ぐ名盤(54年盤も捨てがたい。60年盤では残念ながら声に破綻が見られ始めています)。基本的に彼女はスタジオよりも、舞台での方が数段優れていますね。 1幕の孤高の女司祭から、2幕で愛のために崩壊(ほんとうは女性としての本当の強さを発見)していくまでの矛盾した「あやうさ」を見事に歌いきるのを聴くと、やっぱりone and onlyの「歌い手」なんだなぁと実感します。それと、この時代にこんな役を書いたベッリーニにも拍手!彼はプッチーニよりも評価されていいと思います。 ベルリーニ:歌劇「ノルマ」全曲 関連情報
テナーのマッテウッツィによる超高音(ハイF)が正しい形で聴くことができるただそれだけでも充分に聴く価値の有る録音。大抵の録音ではこの音は3度下げてうたわれるのであるが、マッテウッツィは頭声でFを出している(このCDの他にFで歌っているのは、1971年のルーデル盤(Westminster)のゲッダ、1973年のボニング盤(DECCA)のパヴァロッティのみ)。ヒロイン役のデヴィーアの出来も非常に良く、ライヴならではの急き込んだ感じと合わせて、この演目のもっともすばらしい録音と思う。 ベルリーニ:歌劇「清教徒」全曲 関連情報
ジョヴァンニ・ベッリーニ (イタリア・ルネサンスの巨匠たち―ヴェネツィアの画家)
予定通り届いた品物は大変美本でしたので、非常に満足しております。 ジョヴァンニ・ベッリーニ (イタリア・ルネサンスの巨匠たち―ヴェネツィアの画家) 関連情報
グレヴェローヴァの清教徒です。彼女の演技は、特にmad sceneは真に迫っており、異様なほどです。最後のシーンは、私が、ライヴで見たのとは違う結末になっております。というよりこちらのほうが普通か?作品は、筋自体はいつもの荒唐無稽に限りなく近いものですが、ベリーニの特徴が良く出たもので、ヴェルディへの影響を感じさせる部分も満載です。字幕は、日本語とイタリア語しかついていません。ただし日本語の字幕は非常に省略が多く、気になるほどです。 ベルリーニ 歌劇《清教徒》 [DVD] 関連情報