峻烈にして痛ましい作品。史実に基づくだけに胸がつまる。少年の家族や初恋の少女、周辺の人々をまじえ子どもたちがどのようにして内戦に巻き込まれるかを丁寧に描いている。後半、容赦のない展開もあり、慄然とするが、これが戦争の真の顔だろう。この作品は1980年代のエルサルバドルを舞台にするが、子ども戦士の問題は現在も世界各地で進行中だ。世界で起こった、あるいは起きている事実を広く人々に知らせるには、映画は格好の手段だが、多くは知らされず、または忘れ去られていく。知ることと忘れないことの大切さを痛感した。 イノセント・ボイス~12歳の戦場~ [DVD] 関連情報
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