コミックは読んでません。きれいな映像、なんとも不思議なストーリーです。身体は大人、心は子供な愛ちゃん。身体は子供、心は大人な夏美ちゃん。奇跡の3日間に姉妹愛が紡がれています。前後半は寝顔なものの、加藤ローサさんの屈託のない天真爛漫な演技は魅力的です。ファンの方も十分楽しめるのではないでしょうか。また、菅野莉央さんのまじめでしっかりもののキャラも演技力抜群です。愛ちゃんに影響されての垢抜けぶりもなかなかです。人生は有限、今を精一杯生きる...そんなことを思わす映画でした。 いちばんきれいな水 [DVD] 関連情報
こんな映画があったことを知りませんでした。プロットに興味を持ち、何となく見たのですが、予想外の秀作。役所宏司、柄本明がそれぞれ持ち味を出しての名演技。真面目で不器用な刑事、職人気質なで通称ネコさんと呼ばれる泥棒。ひょんなことで逮捕する出会いから二人の間に生まれる友情、絆。とても自然でとてもヒューマンないい物語になっています。早くに妻が癌で亡くなり、やもめ暮らしを余儀なくされ、再婚の機会もあったのに娘の抵抗にあい断念した刑事。いつまでもプロの泥棒でありたいと願い、そのためには健康である事が大切と、病気の時は捕まり刑務所暮らしだけど税金で2度までも直してしまうしたたかなネコさん。2度目の逮捕の後、刑事がネコさんの故郷を訪ね、その不幸な少年時代を知り、取調べの際、語る刑事、ジッと聞く泥棒。この間の二人の演技は見事でした。刑事の話を聞いているうち、感極まって、見る間に顔面が紅潮、号泣するネコさん。日本らしい人情話に思えました。新人監督とのことですが、次作に期待大。ところで、この映画も舞台は群馬、近年、ヒューマンで感情や気持ちの表現の優れた映画はほとんど方言を使った映画のように思えます。一方、標準語の映画はどちらかといえば、抑制的な表現が多く、こうした傾向を面白く感じています。 油断大敵 [DVD] 関連情報
ホラーって、別に血とか刃物とかなくても、十分成立するんだってことを、きれいに見せてくれます。まったくグロテスクさがないわけではないけど、何だか上品さが漂っています。薄暗い廊下。誰もいない屋上。ひと気のないマンション。子供。それに水。見慣れたものたちが、どんどん恐怖の対象になっていく。恐怖が恐怖を生んでいく。最初のエレベーターから、ぞっとしました。きれいな黒木瞳が、びくっとか、どきっとか、あれっとか、きゃあとか、いろいろ怖がります。恐怖を味わいながらも、つい楽しんでしまいました。 仄暗い水の底から [VHS] 関連情報
とりあえず最後まで見たが・・・。全体を通して何が言いたいのか、伝えたいのか分からない。圭太を中心として、新妻・元カノ・義理の家族・転職と、いろんな事に広げすぎて、全てが中途半端な感じがする。樹里ちゃんなんて、最後まで迷い、悩みながら演じてたような気がするのは私だけだろうか。好きな俳優さんが多かったし、期待していたが、毎週ワクワク出来なかったのが残念だ。 冗談じゃない! DVD-BOX 関連情報